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2021.12.27
【賀正】みんなのお雑煮味めぐり

福を“かき寄せる”かき雑煮(広島県)

かきの名産地でもある広島では「かき雑煮」は“福をかき寄せる”ともいわれ、五穀豊穣を願う縁起の良い食べ物とされています。かつお節と昆布でとっただしがベースのすまし仕立て、具はニンジンや大根を下茹でしたシンプルなもの。主役のかきは、むき身に塩をして洗い、少量の酒で火を入れすぎない程度に炒る。丸餅に具材などを入れ、温めただしを注ぐと、だしが白濁し磯の香りがふんわりと漂ってきます。

ハレの日の甘じょっぱい幸せ あんもち雑煮(香川県)

白味噌仕立ての汁にあん入りの丸もちを入れた、讃岐地方独特の味。江戸時代、この地域には「讃岐三白(塩・砂糖・綿)」と呼ばれた名産品がありました。その中でもぜいたく品だった砂糖をお正月ぐらいは楽しみたいと、甘く炊いた小豆を包んだあんもちを入れて食べたのがこの雑煮の始まりだとされています。だしは瀬戸内沿岸部の特産であるいりこを使い、金時ニンジンや大根を入れるのが定番。上品な味の白味噌の汁ともちの中から溶け出したあんこの風味、甘じょっぱさが口の中に広がります。

体あったまる栄養満点のごちそう 蒸し雑煮(福岡県)

福岡県の中央部、筑前朝倉地域に伝わるお雑煮と茶碗蒸しを組み合わせた、スペシャルな伝統食。発祥は江戸中期。長崎に伝わった蒸し料理が、長崎の警備をしていた福岡藩に伝わったことに由来するそうです。養鶏が盛んだった福岡で広がり、江戸後期に分家だった朝倉の秋月藩も長崎警備を代行するようになると、朝倉地域にも浸透したそう。 当時、貴重だった卵料理はお正月にはお雑煮と並ぶごちそうでした。いつしか、この2つが合わさり、蒸し雑煮になったといわれています。

四国の良いとこ丸ごと!TCMスペシャル雑煮(香川・愛媛・高知・徳島県)

各地域の文化が如実に反映されるお雑煮。一つの島国・四国ですが、人口流動の影響を受けながら様々な形が存在することが分かりました。しかし 、いずれにしても地元でとれる農産品や加工品が入ってくるということは全国津々浦々、共通しています。今回は料理家の、のがみさやかさん監修のもと四国各県の特産物を入れた、四国スペシャル雑煮を作りました。香川から は、瀬戸内海産の上質ないりこを頭からエラを取り除き 、じっくり焙煎加工して真昆布をブレンドした濃いだしのパックを 。愛媛からは 、愛媛県産大豆 、小麦100%で仕込んだ保存料・添加物なしの淡口醤油。徳島からは、鳴門水域の荒波で揉まれたわかめを。高知からは 、新鮮な海の素材を使い熟練の技でつくられる練製品、ゆで玉子が丸ごと入った「 大丸 」を。こちら は 、皿鉢料理やお節料理にも使われるハレの日に欠かせない一品です。

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